アイドルは日本経済を支えている!
おはこんばんにちは。ヨンペです。
昨年末からヤバいな~と感じてた体調が、ずっと微熱のままこれ以上発熱もせず治りもせず生殺し状態で引きずっています。いっそのこと40度くらいの熱を2~3日出して寝込んでしまってもいいから治したいです。今の状態では生かさず殺さずで、はっきりしないし中途半端に動けるしで…アカン、脳みその働きも中途半端で単語が見つかりません、とにかく憎らしいです。
という事情なので自宅療養中です。寝込むほどでもないので暇つぶしにamazonを見ていました。すると公式ではないんだろうなと思えるアイドルグッズを1つ見つけ、面白そうなのでリンクを追っていったら芋づる式に興味深いものが次々に出てきました。
アイドルグッズは正規ルートで入手した方がいい
初めに見つけたのがこちらです。
「乃木坂46 2017年度 壁掛けカレンダー 14,000円」
…はい?普通のグラビアアイドルのカレンダーって2,500円くらいじゃない?と思っていました。乃木坂46という知名度を上乗せしても3,000円くらいなのでは、と思って公式サイトを見てみたら、公式カレンダーは事前注文で2,600円、受注は12月28日で受け付け終了しているようです。
ということはいわゆる転売屋か~、それにしても希少品とはいえ強気に出ましたね。しかも見直すとカテゴリでしょうか「ノーブランド品」とあります。
もう少し気になったのでどういう業者さんがamazonにこういったものを出品しているのか見ました。「トレジャーファクトリー」とあります。総合リサイクルショップのようです。恐らく購入された公式カレンダーを買い取るときに高めで買い取ったんじゃないかと思います。買い取り価格に、ある程度の利率を乗せないと売れませんもんね。
いやいや、それにしてもトレジャーファクトリーさんが強気なのかこちらに買い取り希望を出した方が強気なのか分かりませんが、大きく出たな、という印象です。
少し興味がわいたので「この商品に関連するスポンサー プロダクト」のリンクをさらにいくつか見てみました。*1
このブログを書いている時点ではこちら↑の卓上カレンダーは4,299円で販売されています。
こちら↑のB2サイズ特製ポスターは9,979円です。
サイン入りのアイドルグッズは希少価値が高い
さて、面白くなってきたのがここからです。
次に見つけたのが
西野七瀬さんの直筆サイン入り「裸足でSummer」ポスター
29,998円!
橋本奈々未さんの直筆サイン入り「裸足でSummer」ポスター
39,460円!
橋本奈々未さんの直筆サイン入り「サヨナラの意味」ポスター
67,960円!
乃木坂46メンバー全員直筆サイン入り「夏のfree&easy」ポスター
137,650円!
や~…だんだんお金の感覚がマヒしていきますよね。
価格が大きいものを買うときの感覚に似ている気がします。
例えば家を買うときって何千万円とかかかりますよね。そういうときには「数十万円のオプションを付けてもいっか!」となってしまうとか。
それか数百万円の車でもいいです。「数万円のオプションくらいつけてもいっか!」(ひょっとしたらこれは男性の感覚かもしれません)となってしまうとか。
こういった心理的な現象を専門用語で表現していました。僕は心理学を学校などで学んだことは無いんですが、そういった関係の本は好きです。認証バイアス*2という大きなくくりの中でアンカー効果*3と言うようです。
ひとりの、生物学的には同じ人間でも、応援されているアイドルのサインが入っていることで価格がスゴイコトになっているんです。
アイドルオタクは日本経済を支えている
さて、ここで思い出すのがアイドルオタクとみずから認めている方々の、年間の応援しているアイドルに対するグッズなどの出費額です。
アイドルオタクの1人当たり年間消費額は7万9783円
「オタク市場」調査結果によると、2015年度のアイドル市場は1550億円となり、前年度からプラス30.7%と大幅に拡大した。アイドルオタクの年間消費額も、全オタクの中で最も高かった。
アイドル市場は前年度の1186億円から大きく成長。ジャニーズやAKB48のコアファンが市場を支えている上、新しいグループの台頭で拡大傾向にあるという。
アイドルオタクの1人当たり年間消費額は7万9783円で、前年度(7万4225円)から5000円以上アップ。2番目に多い「メイド・コスプレ関連サービス」(3万7289円)の倍以上に上っている。消費額が最も少なかったのはボーカロイドの8950円だった。
まず書いておきたいのが「前年度からプラス30.7%と大幅に拡大」のところ。
一般的な、少なくとも僕が考えられる・想像できる市場ではあり得ません。普通の感覚だと異常だと思います。後で少し書く「商法」の影響があってもです。
ITmediaビジネスONLINEからの記事と一覧表を引用します。
オタクと分類されるそれぞれの市場規模がこちらです。
(アイドル市場が大きく拡大 恒例「オタク市場」調査 - ITmedia ビジネスオンラインより)
上から6番目「アイドル」とされる市場規模、他とケタが一つ違いますね。
もう一つ、自称オタクの方が1人当たり年間平均どれくらいの金額を趣味に使われているのかの一覧表がこちらです。
アイドルにかける年間平均金額は79,783円!
(アイドル市場が大きく拡大 恒例「オタク市場」調査 - ITmedia ビジネスオンラインより)
いかがでしょう?アイドル(関係)におこなう出費は2番目の「メイド・コスプレ関連サービス」の倍以上になっています。
…調べてみて自分でびっくりしました。1人あたりでこんなに消費している市場なのかと。残念ながら僕はそこまではいきませんが。
あともう一つ、この一覧表は回答者数が255人となっていて、その255人の平均です。恐らく、上位数%の方は数十万円、ひょっとしたら数百万円出費されていて、平均消費金額を引っ張り上げているのではないかと思います。
こういう方もいらっしゃいますから。
(恒例行事!今年もAKB「大人買い」がおおわらわ。|面白ニュース 秒刊SUNDAYより)
握手目的で、握手券が入っているCDを大量に購入させる方式「AKB商法」として出た当時は社会問題にもなりました。
しかしこれが今では報道される機会は少なくなり、ある意味受け入れられたと考えてもいいのではないでしょうか。これだけの経済活動・金銭の流れを作っているのですから。みずから人生を壊したり周りに迷惑をかけないのでしたら、目をつぶってもいいのではないかと思います。
なにせ、1人当たりの年間平均消費金額が大きいんですから。
アイドルオタクのみなさん、これからも応援したいアイドルのためにがんばりましょう。
皮肉ではないです。マジです。自分も含めていますから。
ただし重ねて書きますが、自分や周りに迷惑をかけないように。
以上、「アイドルは日本経済を支えている!」でした。
*1:自分の閲覧履歴には残したくないのでシークレットモードです
*2:認知バイアスとは、認知心理学や社会心理学の理論であり、ある対象を評価する際に、自分の利害や希望に沿った方向に考えが歪められたり、対象の目立ちやすい特徴に引きずられて、ほかの特徴についての評価が歪められる現象を指します。
*3:アンカー効果(Anchoring effect)とは、最初に提示された情報が、それ以降に提示された情報の価値に影響を与えてしまうことです。例えば、Apple社はiPadを499ドルで売り出したため、一般的に他のタブレットPCも「その程度の価格が妥当だ」と認識されています。実際のところ、私たち消費者には製品の価値はわからないため、最初に売り出した会社が「商品の価格基準」を設定してしまうのです。
ただ、アンカー効果による影響は同じ製品だけに起こるわけではありません。米誌『Atlantic』の記事では、店舗でアンカー効果が起こる例を紹介しています。
エルメスなどの高級ブランド店に行ったとしましょう。60万円のバッグを見て「ありえない!」と思うはずです。その後、3万円の時計を見つけます。Timexの時計と比べれば非常に高い時計ですが、さっき見た60万円のバッグと比べれば格安品です。このように、最初に高い価格を見ることで結果的にお金を使ってしまう可能性が高くなります。
高級ブランド品に限らず、アンカー効果はどんなショッピングでも起こります。実際、住宅の購入から食料品の買い出しまで、ほとんどの商品は「割引された価格」として表示されています。アンカー効果は仕組みを知っていても回避するのが難しいバイアスといわれています(英文)。他のバイアスでもそうですが、一番の対処法はこのようなバイアスがあることをしっかり自覚して、購入前にはよく考えることです。