ヘッドホンそろそろ買い替えようかな…ということで店頭の試聴で比べてきました(ATH-AD700X ATH-AD900X ATH-AD1000X HD598 MDR-1A)
おはこんばんにちは。ヨンペです。
お題「愛用のイヤフォン・ヘッドフォン」
今愛用しているヘッドホン、そろそろ買い換えようかな?ということで、下見に行ってきました。
- 結論から
- 買い替えを考えた理由
- 前提条件
- 販売店で相談
- スタッフさんのアドバイスを聞いて条件が変わってきた
- スタッフさんの提案を受けて試聴
- 新しい選択条件とポイント
- もう一度自分の耳で試聴
- 結論
- 補足(2016年12月10日追記)
結論から
結論から書きますと、オーディオテクニカのATH-AD900Xが一番自分の聞きたい音楽を再現してくれて、さらにコストパフォーマンスも最適、ということになりました。
買い替えを考えた理由
買い換えようかな、と思った理由は一つだけなんですが…ジャックの差し込み具合によって、ステレオではなくモノラルになることがあるんです。たまになんですけどね、たまに。差し込みの根っこ部分をひねったり調整すると大丈夫なんです。
しかし調べてみると、今使っているのはSONYのMDR-MA500。amazonからの購入履歴に2012年8月に6,380円で購入した、とありました。4年使ってたらさすがに次を考えてもいいかな?と思いまして。こちら↓です。
前提条件
まずは前提条件から整理します。
- 汗っかきなので耳に当たる部分は布製(表現これで合ってますかね?)
以前皮か、ビニール素材のものを使っていたんですが、汗でボロボロになってしまいました。ボロボロした素材が耳についてしまうのも厄介でした。それからは布製(?)のものに限っています。 - 予算は感覚的に12,000円程度
ヘッドホンにかけてもいいと思えるくらいの個人的な感覚です。店頭でヘッドホンの陳列を見て、おおよそ多いと思われる価格帯の少し下あたりです。今使っているヘッドホンを6,380円で購入したということも影響しています。 - 使用用途は屋内で、パソコンやテレビにつないで使う
外ではかさばるのでイヤホンで充分という考えです。 - 音質は使用中のMDR-MA500に近いもの
今使用中のヘッドホンが聞かせてくれる音質は女性ボーカル、高音低音、重低音がバランスよく聞こえ、またかなりボリュームを上げても音割れしないというものです。 - 聞くのは主にyoutubeと音楽
youtubeではバラエティやらゲーム実況、動物のほのぼの動画。
音楽は最近は邦楽では女性ボーカルのものが多く、洋楽では重低音が効いたもの、たまにジャズやボサノヴァ、クラシックも聞きます。
youtubeだと、具体的には兄者弟者さんが多いです。
音楽は邦楽だと乃木坂46、SCANDAL、mink、宇多田ヒカル、YUI、洋楽だとマライア・キャリー、MIYAVI、リンキン・パーク、ボン・ジョヴィなど。
女性ボーカルが多いので高音がクリアに聞こえ、かつ音の広がりがあるものがいいと思いました。MIYAVIのキレッキレなギターサウンドを再現でき、リンキン・パーク、ボン・ジョヴィの重低音も表現できるものがあればさらに理想的です。
販売店で相談
というわけで上の前提条件を踏まえて直接店頭のスタッフさんへ相談しに行きました。
まずイヤーパッドが布製という条件で結構絞られ(オープンエアという形になるそうです)、さらに予算で数種類になりました。下の三つです。
◆オーディオテクニカのATH-AD500X
◆ローランドのRH-A7
◆同じくローランドのRH-A30
スタッフさんのアドバイスを聞いて条件が変わってきた
しかしスタッフさんのアドバイスによると、ヘッドホンは1万円台から2万円台くらいの価格帯が多く、売れ行きもほぼその価格帯に集中しているそうです。
また、価格に応じて高価な素材や部品、技術が使われているので、必然と価格に比例して音質もよくなっていくとのことでした。
あとは予算と音質をどこまで追求するのか、お客様しだいです、とのことでした。
それでは、ということで予算はいったん除外してMDR-MA500と似た音質を再現できるヘッドホンのおすすめを教えてもらいました。
紹介していただいたのが以下の五つです。
◆オーディオテクニカのATH-AD700X
◆オーディオテクニカのATH-AD900X
◆オーディオテクニカのATH-AD1000X
◆ゼンハイザーのHD598
◆前提条件の布製は外れますがSONYのMDR-1A
スタッフさんの提案を受けて試聴
それでは、ということでいったんスタッフさんにはお礼を伝え、じっくり一つずつ試聴しました。いざ視聴してみるとスタッフさんのおっしゃる通り、ほぼ価格に比例して音質が良くなっていくんです。おぼろげにはそうなるだろな、とは思っていたものの、これが結構な違でした。
店頭表示価格が1万円以下のものは音がくぐもっていたり、なにかにさえぎられているような感じがしたり、逆に高音や重低音が強調されすぎていたり。この高音と重低音をきれいに、というか私の感覚でバランスよくクリアに聞こえるヘッドホンを探す方向に転換しました。
よって、前提条件2.の予算は覆ることになりました。予想はしていたんですが、自分がバランスよく聞こえると感じるものになると、だいたい1万8千円から2万7千円くらいの間になりました。
価格.com -イヤホン・ヘッドホンの比較表(ATH-AD700X、ATH-AD900X、ATH-AD1000X、HD598、MDR-1A)
新しい選択条件とポイント
改めてスタッフさんにヘッドホンを選ぶときの基準になるものやポイントを聞くと、そのスタッフさんの場合は装着感を一番重視します、ということでした。それから僕が聞くyoutubeですと、インターネットを経由した汎用的な動画なので音質はクラシックやジャズに比べると劣りますし、また女性ボーカルが多いのならその発声されている帯域に強みを持ったヘッドホンがいいでしょうとのことでした。
これを考えていくとオーディオテクニカのATH-AD700XかATH-AD900X、ゼンハイザーのHD598あたりではないでしょうかとのことです(SONYのMDR-1Aは音質は最高だったんですが、装着感がダメでした)。
さらに絞るならゼンハイザーのHD598だと全体のバランスはいいものの、若干女性ボーカル部分がこもる可能性があるのでオーディオテクニカをお勧めします。
ATH-AD700XかATH-AD900Xの選択肢なら価格差は五千円くらいですが、スタッフさんいわく、この価格差でも断然ATH-AD900Xを薦めるとのことでした。
もう一度自分の耳で試聴
いったんここでスタッフさんへもう一度全部視聴してみたいと伝え、ほかの仕事に戻っていただいて一人で試聴です。スタッフさんには申し訳なかったんですが、やっぱり納得いくものを慎重に選びたかったのでわがままをお願いしてしまいました。
再生機器はiPhone6s、元から入っているiTunesで、女性ボーカルでよく聞く乃木坂46の「命は美しい」にしました。
iPhoneは再生機器としては専用機器には劣るとは聞きますが、主に使うのはこれですのでどうしようもありません。しかし試聴した曲を乃木坂46の「命は美しい」にしたのは正解だったと思います。単純に好きな曲で選んだんですが、これが奏功しました。
高音低音、重低音が程よく入っており、なにより複数の女性が歌っているのでその聞き分けができるかどうか・ハモっているところが聞こえるかどうかというポイントがありました。
SONYのMDR-1Aの試聴感想
装着感は置いておくとして、音質は僕としては最高です。すべての音域の出され方がバランスよく、しかも適度にクリア。密着型なのに音がこもる感覚もない。ハイレゾ音源を忠実に再現してくれるということで、こちらの再生機器は店舗で準備されていたwalkmanにしました。これが音楽を聴くだけでワクワク・ドキドキする感覚、それにアーティストの息遣いまで聞こえるような印象には鳥肌が立ちました。装着感を除けば一押しです。
ゼンハイザーのHD598の試聴感想
スタッフさんのおっしゃる通り、MDR-1AやATH-AD700X/ATH-AD900Xと比べるとボーカル部分や高音低音ともにほんの少しだけこもっている印象がありました。装着感も耳をしっかりホールドしてくれるところはいいんですが、ATH-AD700X/ATH-AD900Xのゆとりがあるホールドのほうが好みです。メーカーがドイツっていうブランドには正直少し惹かれましたが。
ATH-AD700X/ATH-AD900Xの試聴感想
最後にATH-AD700X/ATH-AD900Xです。
(一応ATH-AD1000Xも試聴しましたが、あれはまたMDR-1Aと同じように別格だと思いました。さすがに予算的に3万越えは厳しい…聞くものがyoutubeメインみたいな感じだと申し訳ないような気持ちもあり…クラシックやジャズメインなら本気で考えたんでしょうけど、ナシにしました。)
正直、ATH-AD700XもATH-AD900Xも始めはあまり違いを感じられなくて迷いました。ただ一瞬だけ、ATH-AD900Xのほうが低音に優れており、女性ボーカルの誰が歌っているのかを聞き分けられるかどうかに集中するとATH-AD900Xのほうが優れている印象です。それから音の広がり方、抜け感と表現するんでしょうか、これが試聴した全機種の中で一番ちょうどいい具合になっていると思います。
結論
かなり長くなりましたが、結論はATH-AD900Xです。ポイントは以下三つ。
- 装着感(布素材とホールド感)
- 表現される音域(高音低音重低音、女性ボーカルの表現力)
- 個人的な感覚での音質と価格のバランスに関してのコストパフォーマンス
これらが満たされているのはこの機種です。
初めは今のSONY MDR-MA500がダメになった時のために、という下見的な感じで情報収集していたんですが、買い替えてもいいかもしれない、と思い始めています。まぁ、いつものように実際に買うまでの時間も楽しむタイプなのでしばらくは想像して楽しみます。
補足(2016年12月10日追記)
価格について、いつも参考にしている「価格.com」で確認しました。上記に挙げた機種群ですが、どれも2015年1月下旬に一気に値上げしています。少し調べてみると「オーディオテクニカは、2015年9月1日から価格改定します。理由は原材料費高等と急激な為替変動です」とあります。
オーテク、ヘッドフォンやターンテーブル、マイクなど28製品を平均15%値上げ - AV Watch
最安値の高騰は同年1月。結論で書いているATH-AD900Xだけに注目してみました。
2015年1月22日の最安値10,800円←ここから2週間後の
2015年2月6日の最安値は14,958円←2015年9月4日まではほぼ15,000円弱で推移
2015年9月6日の最安値が18,400円前後へ
2015年9月6日以降、ATH-AD900Xは18,400円で今のところは安定状態。
オーディオテクニカの説明では「原材料高騰と急激な為替変動」とありましたので、生産国を公式サイトで確認すると国内生産もあるんですが、一部海外生産のものもあるようです。
品質はおそらく品質保証部のようなところで保障されていると思いますが、原材料調達コストや為替変動はどうしようもありませんからね…。上記、価格値上げ時に生産国に影響することも何かあったんだろう、と思います。もっと深く掘り下げればさらに具体的な理由まで突き止められるんでしょうけども、とりあえず今回はこれくらいの情報収集に留めます。
以上、「ヘッドホンそろそろ買い替えようかな…ということで店頭の試聴で比べてきました(ATH-AD700X ATH-AD900X ATH-AD1000X HD598 MDR-1A)」でした。